自己破産を絶対したくない人のための講座

自己破産を絶対したくない人のための講座

 

自己破産,債務整理,任意整理,特定調停

近年は、日本においても貧富の格差は拡大傾向がずっと続いており、世界市場経済の動向で、濡れ手に粟で儲けるごく一部の資本家や企業を除けば、大半の労働者層は苦しい生活を余儀なくされてきています。

 

 

ブラック企業やブラック労働の問題で日常的にニュースになっていることでわかる通り、労働力だけを極力搾取して、賃金はできるだけ支払いたくないという人を雇用する資格の無い経営者も多いです。

 

 

加えて、非正規雇用の契約形態の拡大で、経営者は労働力の使い捨てが当たり前であるかのような実態となっているのが昨今の日本の現状です。

 

 

このような背景もあって、働けど働けど賃金は上がらず、慢性的に生活や月々の諸々の支払いが苦しいといった労働者は非常に多くなっています。

 

 

更に、最近では、せっかく大卒新卒で就職したものの、そこがブラック企業だったり、安い賃金で労働力だけを搾取されるような現場であったりして、大学時代に貸与を受けていた奨学金の返済が不可能になっているケースも激増しています。

 

 

このような、生活を回していくのに月々困難な人々は、あちこちに借金をして支払い等をクリアしていますが、それが積もり積もって債務超過に陥るケースも多いわけです。

 

 

そうなると、もはや自力で債務の返済が不可能になり、借金地獄の泥沼にハマってしまいます。

 

 

こういった状況になると、もはや自己破産をして、免責許可決定を受け、借金を0にしてもらうより他ありません。

 

 

このような経緯から、自己破産を申し立てする人は後を絶たないわけですが、実は、債務整理の方法(手段)は自己破産以外にも、色々あるのです。

 

 

では、自己破産とそれ以外の債務整理の方法には、どういった違いがあるのでしょうか??

 

 

それらすべての債務整理の方法におけるメリット等を検証し、自己破産と比べてみることで、それぞれの持つメリットや、ケースバイケースでどの債務整理の方法を選択すれば良いかが浮き彫りになってくると思います。

 

 

ここでは、以下にそれらの点について考察を進めていきたいと思います。

 

 

 

自己破産以外でも借金問題を解決に導く方法とは?

自己破産,債務整理,任意整理,特定調停
債務超過になってしまい、借金地獄から逃れるために採る方策というと、多くの人が自己破産を思い浮かべますが、実は、借金を整理する債務整理の手段としては、4種類あるのです。

 

 

自己破産は、その4種類の債務整理方法のうちの1つに過ぎないと認識しておいてください。

 

 

では、自己破産以外の債務整理手段とは、具体的にどんなものがあるのでしょうか??

 

 

債務整理には、任意整理・特定調停・個人再生、そして自己破産という4種類があります。

 

 

以下でざっくりとそれぞれの方法の概略と特性についてまとめてみたいと思います。

 

 

任意整理とは?

任意整理→基本、各債権者に対して、借金の返済を続けていくことを大前提とした債務整理の方法です。

 

 

債権者と直に交渉をして、借金の返済金額やその無理のない返済方法を、取り決め直すという手続きのことです。

 

 

とにかく、債権者との個別の合意を取り付けることによって、利息分を極力カットしたりして、借金返済の総額自体を減額することができます。

 

 

あと、債権者が合意すれば、返済期間を大幅に延ばすことも可能で、それによって月々の返済額を少なめに調整することも可能です。

 

 

特定調停とは?

特定調停→簡易裁判所に申立てを行い、裁判所において債権者とのあいだで、借金返済の総額と、返済方法を無理のないように取り決め直す手続きのことを呼びます。

 

 

この特定調停も、あくまで各債権者に対して借金の返済を続けていくことを大前提としています。

 

 

この方法では、裁判所の調停委員であったり、裁判官であったりが、債権者との間を取り持って間に入ってくれるので、債務者としても利用しやすい手段となっています。

 

 

個人再生とは?

個人再生→民事再生の1つであり、主に住宅ローンなどを含めた多重債務に苦しむ人々のために設けられた手段です。

 

 

つまり、持ち家を維持しながら(手放す必要なく)、借金を整理して、経済的に立ち直りたいという人向けの債務整理手段です。

 

 

メリットとしては、住宅ローン以外の借金の総額をかなり減額することが可能になります。

 

 

加えて、自己破産のように「免責不許可事由」というものがないので、仮に借金を作った原因がギャンブル等であっても、手続きを行うことが可能です。

 

 

ただし、個人再生(民事再生)は、任意整理や特定調停と比べると、手続きを行える債務がかなり限定されてきます。

 

 

 

自己破産手続き以外も考える理由とは!?

自己破産,債務整理,任意整理,特定調停
では、債務整理を考える時、免責許可を受けられ、借金が基本全部チャラになる強力な自己破産という手段以外の債務整理方法や手続きを選択するメリットとは何でしょうか??

 

 

それは、自己破産以外の債務整理方法なら、財産(資産)が無くならない!

 

 

というメリットです。

 

 

自己破産は、免責許可という最大限に強力な救済措置で、借金地獄に苦しんでいる債務者の借金を0にするという最終兵器的効果がありますが、同時に財産(資産)がある場合にはすべて没収されてしまいます。

 

 

破産管財人が差し押さえて、換価処分し、債権者に対して配当を行うためです。

 

 

しかしながら、債務整理を考えている人の中には、財産である持ち家を手放したくない、手放すと家族が困る、といった人も数多くいます。

 

 

このような債務者にとっては、財産をすべて没収されて換価処分されてしまう自己破産は最適の債務整理方法ではないわけです。

 

 

なので、以上のような条件の債務者は、債務整理の最終手段といわれる自己破産ではなく、他の3つの方法のいずれかを考えた方が賢明な場合が多いのです。

 

 

 

住宅ローンがあっても家を守れるし、職業の資格制限もない他の3種類の債務整理方法!

マイホームを購入して、住宅ローンを支払い中の債務者も、自己破産より他の債務整理方法の方が適しています。

 

 

任意整理や特定調停においても、住宅ローン以外の債務を対象にすれば、持ち家が無くなることはありません。

 

 

個人再生(民事再生)は言うに及ばず、この住宅ローン対策に特化した手段でもあるので、住宅資金特別条項の利用により、住宅ローンの支払いを続けたまま、他の債務だけを減額できます。

 

 

このように、どうしても持ち家、マイホームを守りたいケースに当てはまる人は、自己破産以外の債務整理方法の方が有効なのです。

 

 

また、自己破産の場合には、一定の期間において、いくつかの職業には制限がかかってその職業には就けなくなるという事態が起こります。

 

 

この件に関しても、他の債務整理の方法であれば、そのような制限は一切生じません。

 

 

任意整理であろうと、特定調停であろうと、個人再生(民事再生)であろうと、どんな職業に就くことも自由です。

 

 

このように、他の債務整理方法には自己破産には無いメリットや利用しやすさがあるわけで、債務者の置かれた状況に応じて選択を変えるのが賢明でしょう。

 

 

まとめ

以上、債務超過で借金地獄に苦しんでいるけど、自己破産はしたくない、自己破産以外の債務整理方法で借金問題を解決していきたいという人のために考察を進めてきましたが、いかがだったでしょうか??

 

 

自己破産は免責許可という最も強力な免罪符を得る代わりに、失うものも少なくありません。

 

 

とくに持ち家などを失いたくない、と考えている債務者には、自己破産よりも他の債務整理方法の方が適しているということはおかわりいただけたのではないかと思います。


 

自己破産,債務整理,任意整理,特定調停